BRIGHT WORKS
株式会社クボタ エンジン事業推進部 Kubota Engine Discovery
100年の鼓動を、未来へ――
「Kubota Engine Discovery」誕生ストーリー
「エンジンの歴史を、ただ伝えるだけでは終わらせない」
心を動かすブランド体験
株式会社クボタは、2022年にエンジン事業100周年を迎えるにあたり、クボタエンジンの歴史を紹介するための周年サイトを検討していました。このプロジェクトの企画・デザイン・コンセプト設計を担当したのが、BBmediaです。
始まりは、BBmediaが過去に制作した森永製菓株式会社の「モリナガデジタルミュージアム」を見たクボタエンジン事業推進部の担当者の方から、周年サイト制作のコンペへの参加を打診されたことがきっかけでした。
コンペでは、「私たちは、世界を動かす“心臓”を作っている」というステートメントを提案し受注。世界中に累計3,000万台以上(当時)の産業用エンジンを送り出してきた「クボタエンジン」の、過去から未来につながる価値を伝えるべく、プロジェクトが始動しました。
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Works モリナガデジタルミュージアム
始まりは、BBmediaが過去に制作した森永製菓株式会社の「モリナガデジタルミュージアム」を見たクボタエンジン事業推進部の担当者の方から、周年サイト制作のコンペへの参加を打診されたことがきっかけでした。
コンペでは、「私たちは、世界を動かす“心臓”を作っている」というステートメントを提案し受注。世界中に累計3,000万台以上(当時)の産業用エンジンを送り出してきた「クボタエンジン」の、過去から未来につながる価値を伝えるべく、プロジェクトが始動しました。
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Works モリナガデジタルミュージアム
“余白”に込めた想い――
クボタエンジンを象徴する100周年のシンボルマークの提案
コンペではシンボルマークも提案しました。
クボタエンジンは「多品種・少量生産」を特徴としており、基本となるエンジン機種を要望に合わせて仕様を変え、お客さま一社一社に最適なエンジンを製造しています。
100年という時の中で、エンジンは大きく変化しましたが、根本となる構造は変わりません。「100」という数字は、漢数字の「百」としても表現でき、その形はエンジンの根本となるクランクケースや、ピストン、鋳造型にも似ています。
そこから、見る人の想像力を刺激し、“何にでもなれる”余白を持たせた、唯一無二のシンボルマークが生まれました。そして、シンボルマークのコンセプトが周年サイトのコンセプトへとつながっていきます。
クボタエンジンは「多品種・少量生産」を特徴としており、基本となるエンジン機種を要望に合わせて仕様を変え、お客さま一社一社に最適なエンジンを製造しています。
100年という時の中で、エンジンは大きく変化しましたが、根本となる構造は変わりません。「100」という数字は、漢数字の「百」としても表現でき、その形はエンジンの根本となるクランクケースや、ピストン、鋳造型にも似ています。
そこから、見る人の想像力を刺激し、“何にでもなれる”余白を持たせた、唯一無二のシンボルマークが生まれました。そして、シンボルマークのコンセプトが周年サイトのコンセプトへとつながっていきます。
株式会社クボタの先進的取り組みを映像表現で――
コンセプトムービーの制作
「Kubota Engine Discovery」ではコンセプトムービーも制作。常に先進的な取り組みで課題を克服してきたクボタエンジンの歩みを表現するため、映像表現においても新たな挑戦を行いました。
クボタエンジンのすべての国内工場を訪れ、すべての製造工程を撮影し、同時にその現場の「音」も収録。クボタエンジンと同じく約100年前に作曲されたモーリス・ラヴェルのバレエ音楽「ボレロ」を、収録した現場音だけを使って演奏しました。そしてその音楽のなかで、クボタエンジンが出来上がるまでの製造工程を映像で表現するという作品を制作しました。
冒頭の「100年前のクボタエンジンのソロ演奏」が、やがて工場に響くオーケストラの演奏につながるよう演出された映像と音楽は、世界に類を見ないクボタエンジンの製造工程を強く印象づけています。
クボタエンジンのすべての国内工場を訪れ、すべての製造工程を撮影し、同時にその現場の「音」も収録。クボタエンジンと同じく約100年前に作曲されたモーリス・ラヴェルのバレエ音楽「ボレロ」を、収録した現場音だけを使って演奏しました。そしてその音楽のなかで、クボタエンジンが出来上がるまでの製造工程を映像で表現するという作品を制作しました。
冒頭の「100年前のクボタエンジンのソロ演奏」が、やがて工場に響くオーケストラの演奏につながるよう演出された映像と音楽は、世界に類を見ないクボタエンジンの製造工程を強く印象づけています。
“読み物”としての没入体験を――
「読むミュージアム」の提案
「クボタエンジン100年の歩みを伝えるミュージアムサイトを作りたい」
初めにクボタエンジン事業推進部から依頼されたのは、クボタエンジンの歴史を伝える3D空間型ミュージアムでした。BBmediaはそういったサイトを制作した実績もあり、実現することも可能でしたが、提案したのは「読み物系コンテンツ」でした。
「空間や立体構造に目を奪われるのではなく、歴史や技術、想いを“きちんと読んでもらう”ことに本質がある」。そういった考えのもと、「ユーザーが自ら探す=ディスカバリーする」体験型サイトを構築しました。シンプルなインターフェイスに、クボタエンジンの歴史・エンジンの3Dギャラリー・全製造工程の映像と説明・エンジン用語辞典・多彩な読み物といったコンテンツで、クボタエンジンの100年の物語と魅力を、自由に“発見”できる空間を生み出しました。
初めにクボタエンジン事業推進部から依頼されたのは、クボタエンジンの歴史を伝える3D空間型ミュージアムでした。BBmediaはそういったサイトを制作した実績もあり、実現することも可能でしたが、提案したのは「読み物系コンテンツ」でした。
「空間や立体構造に目を奪われるのではなく、歴史や技術、想いを“きちんと読んでもらう”ことに本質がある」。そういった考えのもと、「ユーザーが自ら探す=ディスカバリーする」体験型サイトを構築しました。シンプルなインターフェイスに、クボタエンジンの歴史・エンジンの3Dギャラリー・全製造工程の映像と説明・エンジン用語辞典・多彩な読み物といったコンテンツで、クボタエンジンの100年の物語と魅力を、自由に“発見”できる空間を生み出しました。
“B to B to C”のその先へ――
心を動かすブランド体験
制作過程では週に1回、1年以上にわたって定例会を実施し、制作進捗の報告だけでなく、クボタエンジン事業推進部とビービーメディアで、アイデアやエンジンへの想いを交換。100時間以上、ともに考え、議論し、「歴史を伝える」だけでなく、クボタエンジンに込められた「想いを届ける」ための工程を歩むことができました。
単なる会社紹介や製品PRサイトにとどまらず、「クライアントの顧客の顧客」までを見据え、社会全体に“エンジンの価値”を伝えること。
その想いが、デザインやコンテンツにも込められています。
単なる会社紹介や製品PRサイトにとどまらず、「クライアントの顧客の顧客」までを見据え、社会全体に“エンジンの価値”を伝えること。
その想いが、デザインやコンテンツにも込められています。
プロセスハイライト
・ユーザーの「発見」を促すUI
「ユーザーが自分でクボタエンジンの歴史を『発見』しに行くサイト」をキーワードに、各コンテンツのUIをあえて統一しすぎず、ユーザーが探索することを楽しめる仕様にしました。
・シンボルマーク開発
「100」を英数字だけでなく、漢数字やエンジンのクランクケース、鋳造型など多義的な造形で広がりを持たせました。
あえて余白を残し、押しつけではなくユーザーが自由に意味づけできるビジュアルを設計しました。
・コンテンツ/UI 設計
TOPの動的イラストで、「様々な機械の心臓であるクボタエンジン」を表現しました。
年表・技術解説・インタビュー・アートワークを章立てで配置し、これまでの歩みを紹介しました。
アイコンを開発して視覚的に表現。国内外の展示会やアメニティでもアイコンを展開いただきました。
・B to B to Cストーリーテリング
技術者やクボタエンジンの顧客だけでなく社会全体に「エンジンの魅力」を紹介しました。
「ユーザーが自分でクボタエンジンの歴史を『発見』しに行くサイト」をキーワードに、各コンテンツのUIをあえて統一しすぎず、ユーザーが探索することを楽しめる仕様にしました。
・シンボルマーク開発
「100」を英数字だけでなく、漢数字やエンジンのクランクケース、鋳造型など多義的な造形で広がりを持たせました。
あえて余白を残し、押しつけではなくユーザーが自由に意味づけできるビジュアルを設計しました。
・コンテンツ/UI 設計
TOPの動的イラストで、「様々な機械の心臓であるクボタエンジン」を表現しました。
年表・技術解説・インタビュー・アートワークを章立てで配置し、これまでの歩みを紹介しました。
アイコンを開発して視覚的に表現。国内外の展示会やアメニティでもアイコンを展開いただきました。
・B to B to Cストーリーテリング
技術者やクボタエンジンの顧客だけでなく社会全体に「エンジンの魅力」を紹介しました。
Result
展示会・販促グッズ・表彰トロフィーなど シンボルマークやアイコンを軸に派生展開。
社内外から「100年の技術物語が分かりやすい」「クボタらしい世界観」と評価いただきました。
社内外から「100年の技術物語が分かりやすい」「クボタらしい世界観」と評価いただきました。
- Awards
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日本BtoB広告賞〈ウェブサイト部門 銀賞〉
ADC 102nd ANNUAL AWARDS〈Motion / Film Craft部門 Merit賞〉
New York Festivals TV&Film Awards〈Corporate Image部門 Finalist〉