タカノフーズ株式会社/株式会社大広 タカノフーズ コーポレートサイトリニューアル

商品に対する真摯な想いが伝わるコーポレートサイトに

Outline

「おかめ納豆」で知られるタカノフーズコーポレートサイトをリニューアルするにあたり、ビービーメディアが制作に携わりました。
これまでに、数々のTVコマーシャルの制作やWebコンテンツの制作などを担当し、前回行われたサイトリニューアルも手がけるなど、ビービーメディアとは関係の深いタカノフーズ。今回のサイトリニューアルでは、全体的な刷新を行いました。課題となっていた検索性や回遊性の向上などのほか、リッチなバーチャル工場見学のコンテンツなどで、タカノフーズのファンのみならず、広く流入を獲得するサイトとなっています。

Role

コーポレートサイト, WEBデザイン, UI/UX

Client

タカノフーズ株式会社/株式会社大広

date

2023/07/10

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企業理解の上に立ったブランドイメージの発信

制作に際してまず行ったのは、あらためて「タカノフーズを理解すること」でした。
ビービーメディアでは常に企業理解を重要視しており、制作開始前や提案前には必ず企業情報の収集と理解に取り組みます。企業を理解することで、企業の担当者との意思疎通がしやすくなることはもちろん、企業が大切にしていることや、どのような存在でありたいかを知ることができます。これにより、一貫したブランドイメージを発信でき、「誰に・何を・どう伝えるか」を精緻に設計できるメリットがあります。

タカノフーズについても、同社の仕事への考え方や姿勢を集約した資料や沿革などをあらためて読み込み、担当者へのヒアリングも通して約90年の歩みをたどりました。
タカノフーズの「おかめ納豆」は誰もが知る商品ですが、実はそれ以外にも素晴らしい商品や取り組みがたくさんあります。コーポレートサイトのリニューアルでは、そういったタカノフーズの知られていない点にもスポットを当てることに注力しました。

探しやすく、使いやすいサイトへ

リニューアル公開の日は、7月10日の「納豆の日」。制作は1年以上にわたり、毎週タカノフーズの担当者と打ち合わせを重ね、公開日に向けて制作を進めていきました。

リニューアル前のコーポレートサイトのトップには、製品のキャンペーン情報が大きく掲載されていました。当時はコーポレートサイトに訪れる大半がキャンペーンによる流入であり、課題はそこからサイト内の他のコンテンツにつながらないこと。
そこで、リニューアルにあたっては、欲しい情報がすぐに探せる検索性や回遊性にこだわりました。使いやすさ向上のためにシンプルなデザインや、直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェース)も意識しています。

また、タカノフーズや商品の魅力を伝えるため、Web上での「バーチャル工場見学」を提案し、おかめ納豆工場見学に加えて、おかめ豆腐工場見学を新設。商品ができるまでの工程や、品質へのこだわりのポイントを、アニメーションや動画で楽しみながら理解できるコンテンツを制作しました。
制作当時はコロナ禍でもあり、工場見学を休止していたため、リアルの工場見学に代わるものとして大きく注目されました。

「納豆のリーディングカンパニー」の姿勢を見せる

キャンペーン情報が大きく掲載されていた部分には、タカノフーズからのメッセージなど、企業として注力している取り組みの情報を発信。素材にこだわる企業姿勢を打ち出すために、各所に大豆のデザインをあしらい、「おかめの取り組み」というコンテンツで、商品作りへの取り組みを紹介しました。さらに、納豆はもちろん、大豆や豆腐の栄養情報および豆知識を発信するコンテンツも拡充しています。

リニューアル前はもっとも流入の多いコンテンツだっただけに、キャンペーン情報を大きく配置しないのは、リニューアルによる大きな変更点といえます。タカノフーズにとってもユーザー離れの不安がないわけではなく、提案時も手放しで共感されたわけではありませんでした。ただし、「納豆のリーディングカンパニー」として、その姿勢を見せていくことの重要性を語り、納得していただいた上で現在のトップ画像が完成しています。

一般ユーザーからだけでなく、Webサイト担当者からも評価されるコーポレートサイトに

リニューアルしたコーポレートサイトの公開後、懸念していたユーザー離れはなく、現在も安定した流入を誇っています。納豆や大豆製品の栄養価について知りたいユーザーの流入も増え、バーチャル工場見学への学校用アカウントからのアクセスも増えました。

また、Webサイトの健全な発展を目的に、優れた功績を残した企業や人物を表彰する「第11回 ウェブグランプリ(公益社団法人日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構主催)」に参加。ブランドとしてのメッセージ性が伝わるトップ画面や親しみやすいデザイン、わかりやすいページ構成などが評価され、企業グランプリ部門のコーポレートサイト賞 優秀賞を受賞することができました。
ウェブグランプリは「相互審査方式」で、応募各社の審査によって受賞作品が決定します。消費者としてのユーザーだけでなく、Webサイト担当者からも評価された制作として、確かな手応えが感じられました。

プロセスハイライト

・企業としての姿勢やメッセ―ジを打ち出す
素材選びや商品作りへのこだわりを打ち出すメッセージを提案。レシピや商品情報だけでなく、企業としてのこだわりや姿勢を理解してもらえるコンテンツを掲載した。

・欲しい情報が手に入りやすいUI設計
ユーザー層の幅広さや商品の親しみやすさから、誰でも直感的に操作できるUIを意識。情報が手に入りやすく、すぐにシェアできる導線を実現した。

・バーチャル工場見学の新設
動画やアニメーションで、工場で原料が商品になり、配送されるまでを紹介するコンテンツを制作。スクロールで製造工程を追えるわかりやすさで、学校関係者からも評価を得る。

・ウェブグランプリで優秀賞受賞
応募した企業同士がWebサイトを採点する「ウェブグランプリ」で優秀賞を獲得。消費者だけでなく、Webサイト担当者からも高評価を得た。
Awards
第11回 Webグランプリ コーポレートサイト賞 優秀賞