資生堂クリエイティブ株式会社

ディスレクシアVR『もしもディスレクシアの小学生なら』

読み書き障害ディスレクシア当事者の置かれている環境をVRで体験コンテンツに!

Outline

資生堂クリエイティブ展の展示コンテンツとして、VR作品『もしもディスレクシアの小学生なら』の体験デザイン(企画設計・演出・制作実装)を担当しました。

本プロジェクトは、資生堂クリエイティブ様の「人と人が理解し合える社会、それもまた美のひとつといえるのではないだろうか」という想いのもと発足しました。学習障害の一種であり、国内で約7〜8%の人が該当するとされる『ディスレクシア(読み書きの困難)』について、VRを通じて理解を深めるきっかけづくりを目指しています。


◉「見え方」ではなく「環境と感情」を体験する設計
本コンテンツの最大の特長は、ディスレクシア当事者の「視覚的な見え方」そのものを再現するのではなく、「当事者が置かれている環境や気持ち」を追体験することに主眼を置いている点です。

単なる視覚体験にとどまらず、当事者が抱える困難や焦燥感を我がこととして捉えられるよう、心理的な理解を深めることを目的としています。

◉視覚・聴覚・触覚を駆使したリアルな演出
小学生の視点や感情の変化をリアルに表現するため、以下の演出を取り入れました。

空間設計:
実際の学校の教室を撮影し、日常で直面する状況を忠実に再現。

多感覚へのアプローチ:
文字を読む際の独特な視点誘導に加え、周囲からのヒソヒソ声(聴覚)や、読めないことへの焦り(触覚・振動など)を活用し、当事者の心理状態を表現しています。

◉没入感を高めるシームレスな体験デザイン
体験者がコンテンツの世界に深く入り込めるよう、UX(ユーザー体験)デザインにも工夫を凝らしています。

シームレスな導入:
VRゴーグル装着後、現実空間から仮想空間へ違和感なく移行できるよう、つなぎ目を意識させない演出を施し、没入感を高めました。

誰もが使いやすい操作性:
運用の効率を考え、初めてVRに触れる方でもスムーズに体験できるよう、ほとんど操作が必要ない仕様にしています。

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『 美を疑え-資生堂クリエイティブ展-』

美とは何か。
それは目に見えるもの?造形のバランスが取れたもの?
常識や評価がすでに確立されたもの?それだけが美だろうか?
美を問い、疑い、新たな美を見出すために取り組んだ、資生堂クリエイティブの挑戦です。
表面的なものにとらわれず、考え方、生き方、世の中への作用まで考える。
あれも美、これも美。

美の概念が広がり、世界が違って見える体験を。
2022年に設立した、資生堂クリエイティブ初の展覧会へ。
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Client
資生堂クリエイティブ株式会社
Date
2025/01/14
Keyword
  • もしもディスレクシアの小学生なら