No.12

コロナ禍で活路を見出した、
「ライブ配信サービス」への挑戦

ライブ配信

2020年からビービーメディアの新規サービスとして発足した「ライブ配信」。
映像制作会社が取り組むライブ配信の強みや、これから挑戦していきたいことを伺いました。

  • 加藤 陸|プランニングディレクター

    2014年入社
    ライブ配信案件の企画提案やコンサルティングから、
    撮影まで一手に担っている。

  • 西澤 忠之|ライブ配信ディレクター

    2013年入社
    主にライブ配信現場でのオペレーターやカメラマン、
    ディレクションの仕事に従事している。

新規サービスへの挑戦

ライブ配信に取り組み始めた経緯を教えてください

加藤 ビービーメディア社内でeスポーツ大会を開催したことがきっかけです。その中で当時流行っていたライブ配信を行ってみんなに見てもらおうということで独学で始めました。第二回eスポーツ大会を開催したタイミングで世の中がコロナ禍になり、ライブ配信の需要が一気に高まったため、独学で学んだ技術を生かして社内の情報を発信するところからスタートしました。お客様もライブ配信に注目されて、「ビービーメディアさんできますか」みたいな話でお仕事をもらって今に至ります。

社内eスポーツ大会の様子

高まり続ける
「ユーザー参加型」配信

実際の仕事内容を教えてください

加藤 僕たちのチームは企画の段階で参加することもありますが、既に企画が決まってお話をいただくことが多いですね。こういうキャスティングで、こういう会社の、こういうライブ配信を、ここでやりたいというような。そこで台本を確認してアングルの相談、テロップの提案をしていくのがスタート。
次のステップとして、サムネイルを作りましょうとか、この絵を実現するためには、カメラが何台必要で、音響や音楽はこれがいいんじゃないかという提案をする流れです。

西澤 流れさえ決まれば肉付けがメインになってきます。より見栄えが良く、より面白くなるような提案をするのも僕らの大切な仕事ですし。あと新規のお客様であればライブ配信が初めてだから、技術的な不安を一緒に解消していくこともあります。

加藤 ライブ配信して終わりではなくその後のケアも行っています。アクセス情報を分析して視聴者数はこれだけいましたとか、こういうコメントがありましたとか。ライブ配信で撮影した素材を用いてショートムービーを作ったり、ティザー広告を出しませんかといった提案もします。

スマホ閲覧を想定したSNS用の縦型動画の依頼も多いと聞きました

加藤 そうですね。ライブ配信はもちろんありますけど、縦型動画も多いです。うちはこれから「ライブ配信だけじゃない」でいこうとしているので、新しく縦型動画のプロフェッショナルも目指しています。
ビービーメディアは映像制作会社でもあるので、クオリティは担保しますが、実は最近どちらかというと「あえて素人感を残そう」と心掛けています。企業っぽさの払拭でちょっと雑味を残そうとしているんですけど、それが難しいんですよ。

西澤 クライアントからもちょっと素人っぽいものを求められることがあるんですけど、ちゃんと撮らないといけない!という心があるし、照明も本当は決め込まなくてもいいんですけどね。その塩梅が難しいんです。

最近力を入れているものはありますか

加藤 最近はバーチャルプロダクションを用いた制作に力を入れています。
例えばライブ配信であれば、バーチャルの方で絵作りをして、テロップを組んでもらって、僕らでその組み上げた素材を安全に配信するという流れです。
バーチャルだとCGを使っているので映像が半秒くらい遅れてくるんですよ。それをうまいこと音声を遅らせて合わせています。ちゃんと音がきてるかのチェックはバーチャル側と苦労して結構話し合いながらやりました。

西澤 会社の社内行事でもその仕組みを使っています。今はリアルとオンラインのハイブリッドも多いので、チャットのコメントを画面に反映させて、それに連動して花火が打ち上がるみたいな演出があります。

加藤 あと複数台カメラを使ったり、ギミックがあるインスタライブ配信ができるのはビービーメディアだけじゃないかな。
インスタグラムって基本はスマホ1台で撮影して音も拾うっていうのが普通のやり方でどこの会社さんもやっているんですけど、うちのいいところはちゃんと扉絵やテロップが出てきたり、あとカメラをスウィッチングできたりとか。それこそバーチャルプロダクションができることはビービーメディアだけですね。

バーチャルプロダクションを用いた社内イベント配信

だけじゃない精神

技術面以外での強みはありますか

西澤 やっぱりクライアントに寄り添うことができる点かな。あとは提案ができるというのは強みだと思っています。映像制作部門で僕等はやっていたので、クライアントケアっていうのを一番に考えていて、よりクライアントに求められているクリエイティブであったり、サービスであったり、そういった要望に応えるというのは強みだと思います。

加藤 クライアントさんからはまずタレントケアがすごいと言われます。映像制作会社なので、喫煙するタレントがいたら、喫煙できる車を手配するとか。あと美味いお弁当の手配もできる笑
他のライブ配信会社は分からないですけど、自分たちが持っているお弁当のコネクションは凄いと思います。あとは実際にYouTubeを運用しているスタッフがいるのも強みですね。常日頃から触れているからこそ、新しい技術や情報をいち早く察知できるというのは大きいと思ってます。新しいのが出たのでやってみませんかとか、今こういうのが流行っているので、やってみたらどうですかとか。

西澤 クライアントの手の届かないところもやります。タレントケアはもちろん、機材を持っていきつつ、お茶やお弁当を用意しているとか、出演者のことを考えて、控え室は取らなくて大丈夫ですか?みたいに提案していったりとか。そういうプラスアルファが充実していると思います。

ライブ配信以外にも多方面でケアを行っているんですね

加藤 一つの事で終わりたくないんです。ライブ配信やお弁当の手配をして、撮影が終わってお疲れ様ではなく、ショートムービーを作って効果測定して人気だったらもう一回やってみましょうか!みたいなプラスアルファの提案をやっぱり意識しています。
その中で生まれたのが、例えばライブ配信しながらマルチカメラを使えるようになったから、それでインタビューをやろうとか、縦型動画を制作しているからそのままショートムービーを作ろうみたいにどんどん派生しています。
本当に一つのことで終わらない。ライブ配信だけで終わらない。っていうのを僕らライブ配信チームでは「だけじゃない精神」としています。

これからの挑戦

今後挑戦したいことはありますか

加藤 なんとビービーメディアは2024年1月から新社屋へ移転し、その中に新たなスタジオが完成しました!
なのでスタジオの運営・運用をしっかりしていきたいです。そこでいろいろなコンテンツの発信やバーチャルプロダクションをしたいなと考えています。今まで何度か他の会社さんに行って配信するっていうのをやっていたんですが、逆にビービーメディアさんに来てやりたいって言っていただきたいですね。あと個人的にはゲーム系の仕事をやりたいです。eスポーツ案件やりたいですね。

西澤 チャレンジといえば、さっきの「だけじゃない精神」が出てきた話で、職種の幅をいろいろと広げたいと思っています。
ライブ配信はもちろん、動画撮影や編集、スチール撮影も会社のスタジオで行えます。それを活かしてフォトグラファーとしての仕事等、いろいろな仕事にチャレンジしていきたいです!

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